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閑古鳥経営学者の会社かな 泉
子の父の背中に学ぶ草むしり 典子
入学児身幹順に前倣へ 幹夫
○(小玲)たしかに体育館での入学式は前から小さい順に並びますよね。児童全員が壇上をちゃんと見られるようにとの学校側の配慮なのでしょう。親目線で可愛い入学生が先生の指示に従い「前倣え!」と指を伸ばして両手を真っ直ぐ前に挙げている光景が思い浮かびます。
学食のピアスの乙女初がつを 小玲
○(泉)全体のリズム感が良いと思います。健康的ですね。
◎(幹夫)「乙女の年齢幅はどのくらいかなあ?」と思いながら、最近では中学生もピアスを付けている中、句は大学の学食風景のような。食堂の今日のメニューは鰹定職だった。「初がつを」とは目出度く、ピアスを付けた乙女との面白い取り合わせの句だ。
〇(吾郎)なんだかちょっとキュンときます。季語がはまり過ぎて困ってしまいますぅ。「蛇にピアス」見たばかりかも(笑)。
メダカ群れ学級委員という孤独 餡子
○(泉)小学生でも、トップは孤独なのでしょう。
痴漢は学ぶ尊ぶ生ハンカチ 吾郎
〇(宙虫)笑ってしまう。痴漢も学習するんですね。いろいろ妄想してみるが・・・。いけね!これは危険だ。
ゆくすえは天文学者酢蛸食う 宙虫
◎(珠子)酢蛸を食う、一瞬、この子の現在の年齢が気になりまししたが、すぐに、まだ言葉もおぼつかない頃から塩辛や沢庵が大好きなヒトが我が家にもいたのを思い出しました。今のところは、電車の運転手ではなく、手を振ってくれる車掌になるのが夢のようですが。立派な方に出会うと、その個性を引き出し見守った親の方に関心が湧きます。
○(幹夫)「末は博士か大臣か」・・・・・子が望遠鏡で宇宙を眺めている。「酢蛸食う」との取り合わせが興味深い。酢蛸を食べているのは親か子か?
◎(餡子)これはわが子ではなく我が孫でしょう。子供には実現できなかった夢を孫に託し・・・酢蛸が変に庶民的でおもしろいです。
初等科の門より白き学生帽 珠子
○(餡子)学習院初等科夏の制服ですね。それほど望んではいませんが夢のまた夢ですね。さわやかです。
○(典子)ちょうど昨年の今頃、皇太子家の長女愛子さまが学習院初等科1年生の遠足で雅子さまとともに東京都江戸川区にある都立葛西臨海公園を訪問されました。初等科での遠足は初めてで、愛子さまは白い帽子を被っておられました。そんなことを思い出しました。
噴水やうごめく者のみな独り 珠子
◎(吾郎)うごめく‥‥までいわなくてもと思いながら、みな独り、の瞬間を切り取ったような絵柄はすごくいい。好きよ。
◎(宙虫)平日の昼間の公園。明るい空も見える。都心部の公園の孤独な感じがよく出てます。
草取りの奉仕に親の駆り出され 泉
庭師が継ぐロシア白靴が皺に 吾郎
○(珠子)あの広大なロシアを継ぐのが庭師・それがまあ白靴を履いている・・・回文の超不自由さが産むなんと自由でおおらかな世界よ!
公園のベンチに二人夏は来ぬ 幹夫
大夕焼砂場に作りかけの山 餡子
○(幹夫)暗くなってしまう前に子どもたちは家に帰った。大夕焼けは作りかけの砂山を赤く照らしている。明日も天気だ。
◎(典子)真っ赤な夕焼けが誰もいなくなった公園の砂場に残された作りかけの山を照らしているのですね
〇(宙虫)ついでにプラスティックのスコップやバケツもころがっていそう。
選外(泉)郷愁をそそる、ワン・シーンですね。
躑躅咲く朝借景偕楽園 小玲
鳩も蟻も仲間の貌でいる公園 宙虫
◎(泉)せめて公園の中だけでも、平和であって欲しいと思います。
姉弟のぶらここ一つ二人ぼち 典子
○(珠子)ちょっと昔まではどこにでもあったなつかしい風景です。やさしい表記がいいですね。このごろは危ないからとブランコそのものが公園から消えていますが、うちの近所の小学校には健在です。
◎(小玲)遊んでいた他の子供達も帰ってしまった夕暮れ時の公園で、ぶらんこの小さな板に座っているのが弟、弟の後ろに立ってぶらんこの鎖をつかんで両足を板に踏ん張りながら前後に大きく揺らしているのがお姉ちゃんなのでしょう。「二人ぼち」という下句からこの子たちはどんな家庭事情なのかなあと思い浮かべながら楽しいはずの「公園」のちょっと切ない光景ですね。句から聞こえてくる「ぎぃこぎぃこ」という音は姉弟の絆の証しを奏でているのでしょう。「一つ」と「二人」の並べ方がとても素敵で、一つの物語を読ませていただきました。
県庁の窓に小さな麦の秋 宙虫
選外(泉)窓から見える自然は小さい。県庁は自然に囲まれているのに
太宰府の絵馬風に鳴る麦の秋 幹夫
○(小玲)学問の神様の菅原道真公を祀る太宰府天満宮ですから掛けられている絵馬には合格祈願など学問の願いが多いのでしょうか。カラコロと風に鳴っている「絵馬」と黄色に熟し実る麦の穂「麦の秋」との取り合わせがいいと思います。
筑波嶺の次の起伏の衣笠草 小玲
○(典子)高山に花を方々に咲かせる衣笠草を見ながら筑波山を登っているのですね。嶺にある白い花が綺麗です。
〇(吾郎)地名をださずとも山々の〜でよかったのでは、とも。遠近感、視点の移動と定法にのっとった、きちんとしたいい句。
長男という兄の生涯桐の花 珠子
○(餡子)兄弟の多い田舎の長男というのはたいへんなのでしようか。家をまも
り両親をみて、兄弟の世話をして・・・。いろいろな思いが溢れてきます。
連凧の散り散りなりて児らの泣く 典子
産みの親求めて鳴くや時鳥 泉
ゲラ借りし風の香の是か尻からげ 吾郎
麦秋や歴代天皇諳んずる父 餡子
★★★★
お待たせしました。
ゆうべは熊本はすごい雨になりました。
今日は曇ってはいますが、雨はあがっています。
さて、結果発表。
参加の皆さん、お疲れ様です。
これから暑くなる一方ですが。
負けずに句会をがんばりましょう。
では、次回の句会までご歓談のほど。
(次回の告知は25日以降になります。)
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