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第176回小麦句会投句一覧

 投稿者:宙虫  投稿日:2009年12月 3日(木)00時17分53秒
  外科医録比喩増え冬日黒い影
誰が手向く外人墓地の冬薔薇
ブランドでない外套のカフェテラス
雲かかる外輪山やつるし柿
寒昴停泊中の外国船
外灯に裸木枝を差し掛くる
鮟鱇が苦手で外面良き男
行く年の熊手外してゐるところ
鍵財布手帳携帯外は雪
赤と星煌めく飾り外は雪
冴ゆる夜に外科医の計るタイミング


硯石磨き終えたり実南天
ぴかぴかのスチール束子年つまる
玉石の共に価値あり冬うらら
つい睨む磨かぬ鏡村に凍つ
客間だけそこそこ拭いて小春かな
柿つつく烏夕餉の米を研ぐ
水磨き出す水鳥の逢う瀬かな
冬耕の鍬牙立てて音立てて
ぐるぐると廻す歯ブラシ冬の朝
寒稽古撓る竹刀は研磨なり
枇杷の花陶工がむくゆでたまご

冬あたたか後ろの正面君の居て
点となるまで大鷹に首あずく
いま海に出会ったばかり時雨くる
冬ざれや分水嶺のある小駅
餅ついて笑顔の老人ホームかな
術前の夜の枕や冬の涛
移されし我に遅れず夫の風邪
金閣寺撮るは小春とじき歓喜
冬ざれや掬えばあちら向く香煙
ゆりの木の落ち葉かえでの木の落ち葉
砕け散りまた寄せて来し冬怒濤


選句要領。

特選◎1句
並選○3句

コメントをつけて、宙虫あてメールでお送り下さい。
選外の句へのコメントも大歓迎です。

締切 12月7日(月)24時

いよいよ12月です。
1月1日締切の句会当番は幹夫さんが引き受けていただけるようです。
幹夫さんにはおってこちらからメールをいたします。
どうぞよろしく。

では、皆さん、張り切って選句を。
忘年会等で忙しいでしょうが。
締切をお忘れなく(笑)。
 

第175回小麦句会告知

 投稿者:宙虫  投稿日:2009年11月26日(木)23時38分51秒
編集済
  お待たせしました。
なんとか元気になってきました。
いよいよ今年も押し詰まってきました。
12月ですね。

お願いです。
例年、1月1日は、私パソコンの前にいないことが多いので、どなたか当番できるかたいらっしゃいませんか?
また、いつでもけっこうです。
当番できるかたがいらっしゃったら声をかけてください。
お待ちしています。

では、告知です。

★★★★★
第175回小麦句会告知

兼題  「外」 1句
テーマ 「磨く」 1句
自由題     1句
       計3句

締切 12月1日(火)24時

お待ちしています。
投句は宙虫あて直接メールをください。
(この掲示板の投稿者「宙虫」をクリックするとメールが送れます。)

投句のうしろにお名前をお忘れなく。

この句会はどなたでも参加できます。
お気軽に投句してください。

では、お待ちしています。
 

ありがとうございます

 投稿者:珠子  投稿日:2009年11月24日(火)19時53分53秒
編集済
  宙虫さん、体調はいかがですか。お大事に。
私もめずらしく風邪で声嗄れと腰痛。
みなさまもどうぞお気をつけください。
 

ありがとうございます。

 投稿者:幹夫  投稿日:2009年11月24日(火)19時34分40秒
  宙虫さん、取りまとめありがとうございました。  

ありがとうございます。

 投稿者:アネモネ  投稿日:2009年11月24日(火)08時04分13秒
  虫さん、ありがとうございました。
開戦日のコメントまさしく同感です。
みなさんのコメント読んで取り落としたなとおもった句もありました。
選って難しいですね。
 

ありがとございます

 投稿者:gororin  投稿日:2009年11月24日(火)06時33分31秒
  宙虫さま
おつかれさまでした
嗚呼次回は師走か
今年も早いなぁ

http://blog.goo.ne.jp/gororin_1956

 

ありがとうございました.

 投稿者:ty270410  投稿日:2009年11月23日(月)22時18分33秒
  徹です.
宙虫さん,今回もお世話になりありがとうございました.
今回は不振でしたが,次回は挽回できるよう努めたいとおもいます.
よろしく,お願いします.
 

ご苦労様でした

 投稿者:  投稿日:2009年11月23日(月)13時23分54秒
  宙虫さん、句会当番のお役目ご苦労様でした。今後とも、よろしくお願いいたします。  

第174回小麦句会結果発表

 投稿者:宙虫  投稿日:2009年11月22日(日)23時50分27秒
編集済
  屑籠に冬の朝日の差し込めり   典子
○(小玲)冷え込む冬の朝一番、ベランダの窓を開けて部屋に新鮮な空気を取り入れると同時に暖かく差し込んでくる太陽の対象を屑籠としたところに、生活の素朴さが詠まれています。

選外(徹)冬の朝の寸景をよくとらえています.

糸屑の手巻き巻き巻き冬ぬくし   小玲
○(幹夫)お題「屑」。冬の時候「冬ぬくし」効果で、使い古しの糸屑も寄り添う暖かさが伝わってくる。「淡海の白帆数へる冬ぬくし(幹夫)」・・・琵琶湖というと、中学校三年生の時、生まれて初めて買った400円レコード盤が加藤登紀子「琵琶湖周航の歌」でした。
○(宙虫)リサイクルの時代。糸屑を再生。冬ぬくし・・・。今はほとんどない縁側の世界かな?

選外(吾郎)いと〜まきまき〜♬って感じですね。リズムが快感。
選外(徹)「巻き巻き」が面白く読めます.

大鋸屑は母の温もり茸育つ   徹

開戦日海の藻屑となりし人   幹夫
◎(小玲)真珠湾からの電信「トラ・トラ・トラ(ワレ奇襲に成功セリ)」は帝国海軍にとって圧巻でしたが、大戦間、陸も海も空も幾万の方々が散り賜いし中、瀬戸内海上轟沈の戦艦大和、零戦特攻、人間魚雷の回天など、海に逝ってしまわれた御霊への哀悼が詠まれています。

選外(宙虫)この手の句は気をつけないと新聞記事だったり、小説の一説だったり。確かに戦争を語ることは必要ですが・・・。「開戦日海を語らぬひとがいる」みたいなつくり方が俳句になっていくのではと思いますが・・・。気概を感じましたのでひとこと。

大鋸屑を掃いて夜業の終わりとす   餡子
○(徹)材木屋さんか,大工さんか,夜業を終えてほっとした,そして達成感,そういうものがよく伝わってきます.
○(典子)大工さんの奥様なのでしょうか。一日が終わり安らぎのひとときですね。

おが屑も挟む寒さは水雲顔   吾郎
◎(幹夫)お題「屑」。「藻屑(もくず)」は「水雲(もくず)」とも書き、水と雲は転じて大自然。暖まるはずの大鋸屑の中さえも寒いという、冬の時候、大自然「寒さ」を詠んだ回文は、俳句としても形成されている。「黒鍵に今朝の寒さを叩きけり(幹夫)」・・・朝夕至極冷え込みます。
○(珠子)寒い時の「水雲顔」モズク顔ってどんな顔かとしばし考えましたが。白鳥が数百派飛来するふるさとの沼。その沼のほとりには、昔、氷室と呼ばれている小屋がありました。大鋸屑で覆われた氷が夏まで保存されているのだと聞いていましたが、それを思い出しました。
○(泉)「水雲」(もずく)と読むんですか。勉強になります。ユーモラスな回文ですね。
◎(宙虫)寒さ対策のおが屑。顔がもずくってのは笑えます。口ごもってしまうリズム感がいいです。

鉄屑のやまのいただき冷雨くる   宙虫
◯(吾郎)これはいい。あの寒々しさは鉄屑ならでは。
○(徹)無機物の持つ荒涼としたものが,冷雨に打たれることで,却って活き活きとしてきています.
○(餡子)これでもかこれでもかと、冷たさを強調してくるような一句ですね。それはそれでまた心地よい。
○(泉)いかにも寒々とした様子が、良く表現されていると思います。

着膨れの肘の糸屑よう喋る   珠子
◎(吾郎)よう喋るという着地が見事。これはステキ
○(小玲)着膨れるのもよく喋るのも共に女性です。擬人「糸屑が喋る」が佳く、その糸屑が滑稽に踊る様子が見えてきそうです。

掃き寄せて菊人形の菊の屑   アネモネ
◎(餡子)菊人形を作っている現場は見たことがありませんが、菊師の職人らしい仕事ぶりが彷佛とさせられて、静かないい句だと思いました。
◎(珠子)こういう何でもないところに目がきちんといく感性をまねしたいのですが・・・なかなかです。
○(泉)菊人形は大事なイベントなのでしょうが、大量の菊が切られますね。
○(宙虫)黄色い菊が一面。和の世界がひろがっています。

紙屑となりて身に入む馬券かな   泉
〇(アネモネ)あの馬券の紙吹雪は身に入みます。

山茶花の咲きぬ小径を通り抜け   幹夫

選外(徹)ほのぼのとした里の小径を想い浮かべました.しっとりと落ち着いた感じです.

とおりゃんせのおわりは銀杏ちる街路   宙虫

言訳を通す小細工なり嚔   珠子
◎(アネモネ)なるほどくしゃみが小細工・・・。余裕の句だなあと感心しました。
○(餡子)なあるほどね。このへんでちょいと嚔・・・。相手は「あれ、どうしたの?風邪?大丈夫?」となってこの話は終わり。

寒波に鼻通る大人歯にパンか   吾郎

黄落に旧街道の石碑かな   泉

選外(徹)「旧街道」がよく効いています.

はとバスの旗の過ぎゆく菊花展   アネモネ
○(餡子)明治神宮で実際にこんな景を目にしましたので、それをうまく句にしたものだとおもいました。
○(珠子)「菊の屑」と同様に、こういうところに目がいくのは「俳人」だなあと感心します。

通らない針穴遠くに夜の火事   餡子
◯(吾郎)この取り合わせもいいな、昭和だよなぁ、この風景って。
◎(徹)冬の夜仕事に遠くの火事のサイレンの音,「通らない針穴」が活きており,また,「通らない」,「遠くの」の音感もすばらしいです.
○(幹夫)テーマ「通る」冬の生活「火事」の掲句、小さな針穴から真っ赤な炎が見えるとの視点と大小・近遠の対比が面白い。「人災や親爺の次に火事恐し(幹夫)」・・・「地震かみなり火事親父」とは恐い物列挙、7人もの日本人が亡くなった先週14日の韓国釜山・射撃遊技場火災は人災であろう。今月9日〜15日は秋季全国火災予防運動「消えるまでゆっくり火の元にらめっこ(全国統一防火標語)」・・・寝たばこ、ガスの元栓など、火の元には十分気をつけましょう。「山の火事燃えてよき日の大文字(幹夫)」・・・京都・大文字焼き(8月16日)の起源は盆の送り火だという。
○(宙虫)針に糸通すこと自体大変な作業になってきます。火事がおきたって目の前の針穴!ですね。野次馬になりには行かない!

欄干の冷たさを抱き通り雨   小玲
◎(典子)通り雨に冷たくなってしまっている橋の欄干に作者の気持ちが託されており、深く読ませていただきました。

初恋の人はホームの冬ざれぬ   典子

あざやかに冬着る女や裏通り   徹

恋なら松の湯冬のつまらない子   吾郎
〇(アネモネ)恋ならぬの入り方もそうですが、冬のつまらない子の唐突さがいいですね。

そこここに風に倒れし菊の鉢   アネモネ

観光を兼ねておわすか神の旅  泉
○(幹夫)冬の生活「神の旅」こと、お気楽な神様の掲句に先ずの納得。全国諸社の神々は男女の縁結びのため、出雲へ旅立たれるという。「神様を信じぬ人も神送(幹夫)」・・・因みに我が家は日蓮宗、何れにせよ良縁を願います。

背びれから齧る鯛焼葬果てる   珠子

新海苔をめらめら炙る恋敵   典子
○(徹)「めらめら」で恋敵の憎らしさが一層増幅されます.
○(小玲)めらめら炙る新海苔、同姓(女性?)への敵対心とはそういう音なのでしょう。洒落た取り合わせです。

じやんけんの後出しは駄目冬うらら   小玲
○(典子)会話が聞こえて来そうで素敵な取り合わせだと思います。

嫁座てふ土間に近き座湯が滾る   餡子
〇(アネモネ)湯が滾るがいいですね。身に入みる措辞を上手くすくいあげています。
◎(泉)滾る(たぎる)。嫁座。田舎の旧家でしょうか。いろいろ想像しました。

北風(きた)の道折れて少年らが消える   宙虫
◯(吾郎)最後ドキッとしますね、怖いですねぇ〜、サスペンスですねぇ〜それではサヨナラサヨナラ(って旧いな)
○(典子)北風小僧のなんとやら。冬にも負けない少年たちが元気に駆けていく様子が詠まれています。
○(珠子)何気ないが手馴れた技巧。

選外(徹)元気な少年らが活写されています.

婆ひとり菜漬ほどよく漬かりたり   徹

落葉踏む金比羅詣で石だたみ   幹夫

★★★★
この掲示板に立ち寄っていただいた「敏さん」が選句を置いていってくださいました。
敏さん、ありがとうございます。
次回の句会の告知は、このあと25日から27日くらいまでに行いますから、今度は投句から参加してください。
大歓迎します(といっても、淡々と句会を続けているだけですが・・・・。)。
楽しんでいただければうれしいです。

掃き寄せて菊人形の菊の屑
◎(敏)華やかに菊人形を仕上げた後の、菊師の優しい心まで見えるようです。

通らない針穴遠くに夜の火事
○(敏)針穴を見つめながら、耳は遠鳴るサイレンを聞いているのでしょう、冬の夜の透徹した神経の張りようが窺えます。

背びれから齧る鯛焼葬果てる
○(敏)葬り後の鯛焼きの味は、きっと苦かったと思います。頭から囓れなかった気持ちもわかります。

北風(きた)の道折れて少年らが消える
○(敏)今ひとつ実景を掴みきれないのですが、一句が醸し出すイメージに、賢治の「風の又三郎」が重なって、忘れがたい印象です。


とおりゃんせのおわりは銀杏ちる街路
選外(敏)打ち敷かれた銀杏葉の鮮やかさが、何とも言えぬ安堵感を誘うようです。

欄干の冷たさを抱き通り雨
選外(敏)恋人を待つ映画の一シーンかも知れませんね。

じやんけんの後出しは駄目冬うらら
選外(敏)季語で生きた作だと見ます。
 

第174回小麦句会投句一覧

 投稿者:宙虫  投稿日:2009年11月17日(火)19時21分52秒
  屑籠に冬の朝日の差し込めり
糸屑の手巻き巻き巻き冬ぬくし
大鋸屑は母の温もり茸育つ
開戦日海の藻屑となりし人
大鋸屑を掃いて夜業の終わりとす
おが屑も挟む寒さは水雲顔
鉄屑のやまのいただき冷雨くる
着膨れの肘の糸屑よう喋る
掃き寄せて菊人形の菊の屑
紙屑となりて身に入む馬券かな



山茶花の咲きぬ小径を通り抜け
とおりゃんせのおわりは銀杏ちる街路
言訳を通す小細工なり嚔
寒波に鼻通る大人歯にパンか
黄落に旧街道の石碑かな
はとバスの旗の過ぎゆく菊花展
通らない針穴遠くに夜の火事
欄干の冷たさを抱き通り雨
初恋の人はホームの冬ざれぬ
あざやかに冬着る女や裏通り



恋なら松の湯冬のつまらない子
そこここに風に倒れし菊の鉢
観光を兼ねておわすか神の旅
背びれから齧る鯛焼葬果てる
新海苔をめらめら炙る恋敵
じやんけんの後出しは駄目冬うらら
嫁座てふ土間に近き座湯が滾る
北風(きた)の道折れて少年らが消える
婆ひとり菜漬ほどよく漬かりたり
落葉踏む金比羅詣で石だたみ


★★★
選句要領

特選◎1句
並選○3句

締切11月22日(日)24時

いつものようにコメントと一緒に宙虫宛メールを。
選外へのコメントもお待ちしています。

皆さんに風を注意喚起しておきながら日曜日から発熱でダウン。
微熱が続いています。
幸いインフルエンザではないのですが・・・。
きのうまではパソコンを見るとめまいがしてました。

冷たい雨でしたね。
一気に真冬ですもんね。
 

お久しぶりです

 投稿者:トッキー  投稿日:2009年11月14日(土)00時11分20秒
  家出娘が、敷居の高い家に帰った心境で投句しました。何とも調子の出ない句ばかりでお恥ずかしいかぎりでした。また、挑戦します。  

第174回小麦句会告知

 投稿者:宙虫  投稿日:2009年11月12日(木)17時34分16秒
  ★★★この句会はどなたでも参加自由です。★★★

11月もなかば。
今年もあとわずか。
幹夫さん同感です。
ここに来て、加速度がついた感じ。
毎年年末は気ぜわしくなっていきますが。
皆さん、気力をふりしぼってのりきりましょう。
そして、この一年、いい思い出ができましたか?
まだの方、いまからでも遅くありません。
クリスマスだってありますから(笑)。

では、告知です。

兼題「屑」・・・1句
テーマ「通る」・・・考えればいろんなバリエーションありそう・・・1句
自由題・・・1句

いつものように宙虫あてメールで投句してください。
(投稿者の宙虫をクリックするとメールできます。)

締切 11月15日(日)24時

お気軽にどうぞ。
では・・・・。
 

小麦句会第173回への御礼

 投稿者:幹夫  投稿日:2009年11月11日(水)20時54分18秒
  今晩は。皆様、今回もありがとうございました。
出勤の出立ちもすっかり冬。歳を重ねるにつけ、つくづく月日が経つのが早く感じられます。
 

ありがとうございました.

 投稿者:ty270410  投稿日:2009年11月11日(水)19時12分33秒
  徹です.
宙虫さん,いつもながら,今回もまたお世話になりました.
みなさんともどもありがとうございました.
 

ご苦労様でした

 投稿者:  投稿日:2009年11月11日(水)17時21分11秒
  宙虫さん、句会当番のお役目ご苦労様でした。今後とも、よろしくお願いいたします。  

ありがとうございました

 投稿者:珠子  投稿日:2009年11月11日(水)10時28分53秒
  宙虫さん、お世話になりました。
とっきーさん、お久しぶりです。
これからも「とっきーワールド」の句を見せてくださいね!
 

ありがとうございました

 投稿者:餡子  投稿日:2009年11月11日(水)10時04分53秒
  宙虫さん、お世話になりました。
「普通」が難しかったです。
トッキーさん、お久しぶりです。さすが・・・トッキーワールドいまだ健在の感あり。
みなさん、ありがとうございました。
 

おつかれさまでした

 投稿者:gororin  投稿日:2009年11月11日(水)01時26分43秒
  気がつけば、今年も残すところ1ヶ月半。しかしそれにしてもなんだか暑い。
車両は冷房効いてるもんね。
今回、個人的には兼題句より自由題の方がおもしろかったな。

http://blog.goo.ne.jp/gororin_1956

 

第173回小麦句会結果発表

 投稿者:宙虫  投稿日:2009年11月10日(火)23時14分26秒
編集済
  お待たせしました。
あの寒さはどこへやら。
今日は暖かい雨が降っています。
寝ぼけ眼で更新しています。
結果発表、どうぞ自由にご歓談のほどを。


女子高のわたし普通科さくらんぼ  典子
◎(餡子)女子校の経験の全くないわたくし。ちょっぴり羨ましくもあります。ちょっぴり恐くもありました。さくらんぼがぴったりですね。

(選外)(登季)さくらんぼの季語は苦しいけれど、リズム感のある面白さを買う。

長き夜の普通の女を演じをり  幹夫
〇(アネモネ)「普通の女を演じる」って凄いですね。
○(小玲)「あなた好みの女にたりたい」とか歌謡曲がありました。そこで、作者の思う理想の女性とは「普通の女」なのですね。胸きゅんの分かってしまう女心です。「長き夜」との取り合わせが佳いと思います。

黄落の只中普通という安堵  餡子
◎(泉)厳しい世相、分相応な暮しができれば有り難いです。

(選外)(幹夫)お題「普通・普」秋の植物「黄落」。中庸、平凡、普通であることの大切さが季語「黄落」の中に詠まれている。「黄落やヴィヴィアンリーの二本立て(幹夫)」・・・Gone with the Wind「風と共に去りぬ」凝縮された53歳の短き生涯でした。

通過待つ案山子と普通列車かな   徹
◎(珠子)のんびりとあたたかい日本の原風景。案山子が何とも言えぬ味を出しています。
○(餡子)急行や特急がブワーンと小駅を無視して行く。普通列車がブルルンと揺れる。案山子が近くの田圃にあるようなホームだけの無人駅かも。

(選外)(幹夫)お題「普通」秋の生活「案山子」。停車中の鈍行各駅停車は特急列車の通過を待つ。案山子は作者自身の擬人化だろうか。静止とスピードの対比で詠まれている。「笠の下だけに影持つ案山子かな(幹夫)」

普段着で見ている刈田をゆく電車  宙虫

柚子湯して化粧落とせば普通顔  小玲

(選外)(幹夫)お題「普通」秋の植物「柚子」。「口紅を落として柚子湯普通顔」とではなく、柚子湯後に化粧落とす順番が面白い。「柚子湯してアルキメデスを思いけり(幹夫)」・・・「柚子浮かび身体も浮かぶ柚子の風呂」と、万事極楽です。

名月や老母ひとりの安普請  泉
○(珠子)昔を引きずりながらの、安普請のままがいいのです。快適な住まいに変えると老いた母は戸惑うことばかり。一気に自信を失います。「名月や」にほろりときます。
○(宙虫)名月と安普請のアンバランスさがおかしくも切ない。

(選外)(登季)まるで芭蕉の世界。

普通食林檎のウサギ耳立てる   珠子
○(泉)あのウサギの形は、誰が考えたのでしょうか。未だに定番ですから不思議です。

普遍的愛は晩秋の陽の匂い  登季

(選外)(幹夫)お題「普通・普」秋の時候「晩秋」。遠ざかる秋であるが、愛はあまねくゆきわたる普遍であり、不変であり、不偏でもある。晩秋の陽は暖かな匂いである。解説的回避とリズムから、中句「愛は」の「は」は省いた方が良いかもしれない。「他のひと連れて晩秋好きなひと(幹夫)」・・・食欲、読書、ファッション、芸術、スポーツ、仕事、恋愛、そして別れの秋、それぞれの秋も閉じ暦は冬です。

神の自負鬱伏せ普通藤の実か  吾郎
○(登季)暫く振りで「嗚呼小麦だあ〜」と回文に感激!

雁や壁に普陀落渡航の図  アネモネ
◎(登季)鳥渡るの気分が、俳味を盛り上げている。
○(珠子)手馴れたうまい句です!
○(餡子)かりがねと普陀落信仰が古い題材なのに、きっちりした型のせいか安定感のある重みのある句になっている。思わず合掌したくなりました。
◎(徹)秋の日に渡来する雁と西方浄土へ旅立つ人(一種の姥捨て)の図の取合せがたえである.しみじみとした情感が身にしみる.
◎(宙虫)こういった安定感のある句がたまにはいいですね。

(選外)(幹夫)お題「普通」秋の動物「雁(かり)」は「かりがね」とも読む。普陀落渡航の画かれた掛軸があり、そこにある雁の棹は更に南方極楽浄土へと渡って行くのだろうか。「夕雁のロシアの歌を歌ひをり(幹夫)」・・・氷に包まれるウラジオスットック発の白鳥達にとり、ロシアの寒さに比べたら日本の冬は天国なのでしょう。

奇つ怪な石を拝んで七五三  アネモネ
◎(吾郎)なんだかわからないが、とんでもなくいけないことをしてるような予感(笑)

(選外)(幹夫)テーマ「石」11月15日のもうじき、秋の行事「七五三」。境内にある奇っ怪な石にも魂が宿る。子の健やかなるは親の願いである。「三人の子のいつぺんに七五三(幹夫)」・・・子はかすがいです。

じゃんけんのグーに負ける日鱗雲  餡子
○(典子)「最初はグー!」とか始まって、じゃんけんには負けたチョキだけど、切れ味の良い鋏で鰯雲をチョキチョキ切ってしまいたくなりました。
○(宙虫)鰯雲でいいのかなとは思うけど、何やってもだめな日はあるんですね。

(選外)(幹夫)テーマ「石」秋の天文「鰯雲」。じゃんけん、体験的に確かに私も「パー」は出さない。じゃんけんの場面を詠んだ面白さと「鰯雲」との取り合わせが佳い。「片割れのパンダ死にけり鰯雲(幹夫)」・・・田中角栄が構築した日中国交です。

初冠雪石の教会扉閉ず   珠子

誕生石艶めく並木秋の女  典子
○(登季)秋の女が華やかに描かれていて気分の良い句

銀杏散る一茶の句碑の朱い文字  登季
○(泉)銀杏の黄色と、句碑の朱色の対比が良いと思います。

(選外)(幹夫)テーマ「石」秋の植物「銀杏散る」。いみじくも来たる11月19日が「一茶忌」である中、此所大阪の吹田市、津雲台・千里南公園の句碑には彼の「痩がへるまけるな一茶是にあり 一茶」と刻まれている。「鉄帽を取れば軽々銀杏散る(幹夫)」・・・嗚呼、秋も過ぎ暦は立冬を迎えました。

トパーズの色に恋せば月の雨  幹夫
○(小玲)トパーズは11月の誕生石ですよね。見えない「月の雨」との取り合わせが切ないです。

名湯の大理石踏む冷やかに  泉

サファイアのやうな乙女の恋の秋  小玲
○(徹)サファイアは青く澄んだ宝石で9月の誕生石.サファイアのような清々しい乙女の春ではなく秋の恋,この感性がすばらしい.
◎(幹夫)テーマ「石」時候「秋」の佳句。「いのち短し恋せよおとめ♪」すべてを見透かしているかのような深いブルー、落ち着いた色合い☆9月の誕生石サファイアは、二人の愛を静かに安定へと導くパワーストーンと言われている。乙女の恋もサファイアのように永遠に輝くのか。何と美しい句であろうか。「晩秋の音聞きながら万歩計(幹夫)」・・・掲句の如き恋すべき秋も閉じ、暦は、もう立冬の11月7日、一つ年をとりました。

水晶の採れし谷間や照紅葉   徹

懐炉持て強いる軽石て脆いか  吾郎

柱状節理の渓は落鮎から暮れる  宙虫
◯(吾郎)中学校のときの意味なし単語で記憶の引き出しに張り付いてるのがコレ。話の落とし方がいいね。
○(泉)意味はよく分からないのですが、何となく惹かれる俳句です。

(選外)(幹夫)テーマ「石」秋の動物「落鮎」。此所近くには和歌山県白浜町の三段壁、その壮大な「柱状節理」と痩せた「落鮎」との対比の取り合わせと「落鮎から暮れる」との視点が興味深い。「峡谷を拝むことなく下り鮎(幹夫)」・・・産卵を控え急流の勢いにただ流されるだけの落鮎の黒い背中が美しい。

きらきらと日照雨来てをり文化の日  アネモネ
○(幹夫)秋の行事「文化の日」。所謂「狐の嫁入り」だろうか。きらきら光る日照雨が文化の日に落ち着いて詠まれている。「そばえ」とはふざけること。晴れ渡る空の下、降り続ける不思議な雨を人は天の戯れと呼んだのかもしれない。「使者一人白手嵌め読む文化の日(幹夫)」・・・亡き父が陛下から叙位叙勲を頂いて7年が経ちました。

穂すすきを切って真昼のある入水  宙虫
◯(吾郎)え、入水?ってこれ、アレですか? ススキも妙に似合うけど

選外(幹夫)秋の植物「すすき」。「切って」とは命の儚さを詠んだのだろうか。苦しきゆえ入水して果てた人もありながら、天と親から授かった命は大事にしなければならない。「背凭れて二人芒になりし夜の(幹夫)」・・・風がなくても揺れるどこか切ない芒の穂です。

スカートの下はブルマー運動会  幹夫
◎(小玲)うんうん、中学校あたりの運動会の場面なのかなあ。それは貴女自身の体験一コマでしょうか。それとも見たままの光景でしたのなら、殿方にとってはベストポジションですしね。写生且つ感情輸入の印象的な一句です。

綿花散り芒空き巣スリ痴漢め  吾郎
〇(アネモネ)舌噛みそうな措辞がなかなかです。
○(餡子)さいごのめはいらないと思いましたが、回文ですものね要りますね。「めんか、ちり、すすき、あきす、すり、ちかん、め」こうして声に出して読むとなかなかおもしろいですよ。

(選外)(幹夫)秋の植物「芒」を詠んだ語彙の確かな回文の妙です。「板の間に生けし芒の寄り添ひて(幹夫)」

姦しき女ばかりの月見かな  小玲
◯(吾郎)にしても、かしまし=姦かぁ。じゃ姦娘って‥‥(笑)
○(幹夫)秋の生活「月見」。お月見の風情と姦しさとのギャップが佳い。それにしても、「女」を3つ重ねて「かしましい」と読んだ古人の知恵に感心する。「一升も知らず知らずの月見かな(幹夫)」
◎(典子)女同士のおしゃべりはいつも楽しいものですし、お団子を食べながらの月見はなおさらなのでしょう。「姦しき女ばかり」とにより、お月見の風情を抹殺して詠んだところがとても面白いです。

風誘う三角点に松虫草   徹
〇(アネモネ)「風誘う三角点」って魅力的ですね。
○(典子)高原は青紫色ばかりの松虫草の群落が、何処かの山の天辺に息のむばかり、風に誘われています。
○(宙虫)風がここちいい景色です。山歩きが楽しい季節です。松虫草のころは。

残業を終えて無月のほの明り  泉
○(徹)残業を終えた後の充足感,解放感,そして多少の疲労感,それらが「無月のほの明り」とよくマッチしていてすばらしい.

檸檬一顆掌に失楽の詩のページ  登季
◎(アネモネ)「掌に失楽の詩のページ」ナイスです。
○(幹夫)秋の植物「檸檬」の佳句に、高村光太郎の「智恵子抄」を思い出す。「一対の檸檬の孰れ(いづれ)よく熟るる(幹夫)」・・・恋する秋から、はや立冬ですね。
○(典子)ほろ苦い失恋の思い出はきっと誰しも。わたしの青春も、ほろ酸っぱい檸檬の味です。
○(宙虫)少々あまーい感じですが、これもいいでしょう。

馬を曳く武人の埴輪黄落期   珠子
○(徹)馬を曳くとは珍しい埴輪である.古代の武人の姿を彷彿とさせる.黄落期,落ち着いたたたずまいの中の埴輪が目前に見えるようですばらしい.

口角を上げる訓練鳥渡る  餡子
○(登季)鳥を呼んでいるような、口角の動きが見える。
○(珠子)こういう句が大好きな私です。季語が上五中七の軽快さを締めています。訓練という言葉は替えられないでしょうか。

紫が好きなわたしの冬支度  典子
○(小玲)立冬を迎え朝夕が冷えるにつけ、母お下がりのどてらなど羽織るこの頃です。古来高位を表す寒色一つの紫はどこか気品高く神秘的で、わたしも大好きな色です。

(選外)(徹)どんな冬支度なのだろうか?澄んだ感性がすばらしい.
 

第173回小麦句会投句一覧

 投稿者:宙虫  投稿日:2009年11月 3日(火)10時43分39秒
  女子高のわたし普通科さくらんぼ
長き夜の普通の女を演じをり
黄落の只中普通という安堵
通過待つ案山子と普通列車かな
普段着で見ている刈田をゆく電車
柚子湯して化粧落とせば普通顔
名月や老母ひとりの安普請
普通食林檎のウサギ耳立てる
普遍的愛は晩秋の陽の匂い
神の自負鬱伏せ普通藤の実か
雁や壁に普陀落渡航の図


奇つ怪な石を拝んで七五三
じゃんけんのグーに負ける日鱗雲
初冠雪石の教会扉閉ず
誕生石艶めく並木秋の女
銀杏散る一茶の句碑の朱い文字
トパーズの色に恋せば月の雨
名湯の大理石踏む冷やかに
サファイアのやうな乙女の恋の秋
水晶の採れし谷間や照紅葉
懐炉持て強いる軽石て脆いか
柱状節理の渓は落鮎から暮れる


きらきらと日照雨来てをり文化の日
穂すすきを切って真昼のある入水
スカートの下はブルマー運動会
綿花散り芒空き巣スリ痴漢め
姦しき女ばかりの月見かな
風誘う三角点に松虫草
残業を終えて無月のほの明り
檸檬一顆掌に失楽の詩のページ
馬を曳く武人の埴輪黄落期
口角を上げる訓練鳥渡る
紫が好きなわたしの冬支度

★★★★
選句要領

特選◎1句
並選○3句

いつものようにコメントをつけて、宙虫へメールでお願いします。
もちろん選外評も大歓迎。

締切 11月8日(日)24時

急に寒くなってきました。
このままずっと寒いわけではないのでしょうが。
やはり冬はやってきますね。
今日は、コメントを書きながら、もう冬の気分でいます。
皆さん、気温の変化に気をつけて、次の結果発表でお会いしましょう。
 

第173回小麦句会告知

 投稿者:宙虫  投稿日:2009年10月28日(水)00時26分45秒
  再度掲載します。
ただいま次回句会の兼題等告知しているところです。

兼題    「普通」と書いていましたが「普」のみで考えてもらってかまいません。

テーマ  「石」(石の名前など幅広く)

自由題

一句ずつ計三句でお待ちしています。
締切11月1日(日)24時。

メールで直接宙虫あて。
このコメントの投稿者宙虫をクリックしてください。
私宛メールが作成できます。

この句会はどなたでも参加できます。
締切まで時間はありませんが、お気軽にどうぞ。
 

句会告知

 投稿者:宙虫  投稿日:2009年10月26日(月)08時37分56秒
  携帯からお題等をさきに。

兼題    普通
テーマ  石(石の名前など幅広く)
自由題

それぞれ一句ずつ、宙虫あてメールしてください。

詳しくは追って掲載します。
 

お世話になりました

 投稿者:餡子  投稿日:2009年10月23日(金)09時33分41秒
  吾郎さん、お忙しい中取りまとめお疲れ様でした。。
皆さん,有り難うございました。
 

ありがとうございました

 投稿者:珠子  投稿日:2009年10月22日(木)22時27分1秒
  句会のお世話・いつもありがとうございます。
秋が終わらないうちに、ひとつぐらいスカッとした秋の句を作りたいと願ってはいるのですが・・・。
 

ありがとうございました.

 投稿者:ty270410  投稿日:2009年10月22日(木)21時45分23秒
  徹です.
吾郎さん,お疲れさまでした.また,ありがとうございました.
私の句を選び,評をくださった皆様,ありがとうございました.
これからも精進したいと思いますのでよろしくお願いします.
「はらはらと木の実降るなり縄文土器」
宙虫さんのご指摘をいただいたので,国語辞典で調べましたところ,
「はらはら」は花びらのように小さい軽いものに使い,
木の実のような小さい堅いものには「ぱらぱら」とか「ばらばら」を使うのが普通とありました.
この句のもとになった実景では,少なからぬ量のどんぐりが「ばらばらっと」一度に降るように落ちて来たのです.
たしかに「はらはら」は不適切でした.
ご指摘ありがとうございました.
 

今晩は。

 投稿者:幹夫  投稿日:2009年10月22日(木)19時23分51秒
   吾郎さん、第172回の句会の当番ありがとうございました。
 小生、今回は、3句とも、この秋の他薦の中から投稿しました。
 特に、自由題の「秋蝶のつかず離れず象の耳(幹夫)」の句は、読売俳壇(10月12日(月)読売新聞朝刊)で小澤實先生から特選(1席)をいただいたものです。
 

ご苦労様でした

 投稿者:  投稿日:2009年10月22日(木)16時47分10秒
  吾郎さん、句会当番のお役目ご苦労様でした。今後とも、よろしくお願いいたします。  

第172回小麦句会選句結果

 投稿者:gororin  投稿日:2009年10月22日(木)08時49分24秒
編集済
  おまたせしました。
選句結果です、
ごゆるりとどうぞ。

「力」
力走の夏美三等運動会   小玲
◎(アネモネ)夏美ちゃんに応援するひとたちの声が聞こえてきます。
○(典子)夏美ちゃん、駆け足三等、おめでとう。お母さん(お父さん?)にとって「夏美」という命名にもきっと愛着があるのでしょう。娘さんへの深い愛情が感じられる句です。
○(幹夫)お題「力」秋の生活「運動会」。子は力走すればこその見事三等賞であるとの喜びの佳句。別件であるが、16日、ロンドンで行われた体操世界選手権、男子内村航平(20歳)金メダルは勿論、個人総合(女子)で、鶴見虹子(こうこ)(17歳)が43年ぶりに日本女子で個人総合で表彰台に立った銅メダル獲得は快挙である。「運動会扁平足は親譲り(幹夫)」小生、毎週の3km走15分切りが当面の目標です。

泣き虫のガッツポーズや草角力  幹夫
○(小玲)日ごろは泣き虫の児も草角力では力発揮、たくましさに喜びを感じるひとときです。
◯(アネモネ)このガッツポーズいいなあ。戸惑いの表情が確信に変わっていくのがみえます。

はうれん草茹でて女の力瘤  典子
○(泉)ほうれん草を茹でて絞る、力が必要でしょうね。
○(餡子)大鍋に茹でものをする時は意外と力がいるのです。いつの間にか力瘤も固くなります。でもこのごろ、ちょっとぺにゃぺにゃになってきました。ああ〜〜〜。

立合の力士一瞬稲光  泉
○(典子)主人も同居の義母も私も、3人とも、大の相撲ファンで、因みに私は朝青龍関かなあ。力士の立ち合いも稲光も一瞬の出来事、思わず力が入りました。
○(珠子)余計なもののないシンプルな表現、二物の取り合わせに惹かれました。稲光は一瞬に決まってはいますが・・・。
(選外)(幹夫)お題「力」秋の天文「稲光」。力士の立合の鋭さと稲光との取り合わせが填っている。数年前、私は、3年間の母校勤務で相撲部の部長を体験し、国技館にも何度か行った中、我が後輩達に比し、日体大や明大の選手の体格と強さには、圧倒されっぱなしだった。大相撲では、私は、生来ガチンコの貴乃花が好きである。「眠りたる湖のしじまに稲光(幹夫)」エエエ秋の夜、遠い空に音もなく稲光が走る時、稲が実ると古くは信じられていたそうです。

紙の力士の四股名は輪島そぞろ寒  アネモネ

芋煮るさキリン眼力猿にも胃  吾郎
◯(アネモネ)「猿にも胃」で決まり。さぞ丈夫な胃なんだろうと想像します。
○(宙虫)芋がおいしい季節になりました。キリンも猿も旬がやってきたことわかっているんですね。

梨をもぐ白きかいなに力瘤  徹

どんぐり落つ力石徹的街角  宙虫
○(餡子)力石徹的街角という視点・・・たまらないです。いろいろ想像できそう。
(選外)(泉)力石徹、懐かしい名前ですね。どの様な街角でしょうか。
(選外)(幹夫)お題「力」秋の植物「どんぐり」。力石徹はあしたのジョーこと矢吹丈にテンプルを打ち抜かれ、どんぐりが落ちるように前のめり倒れ死んだ。「「団栗のお池に填つて浮いたまま(幹夫)」〜〜どじょうが出て来てこんにちわ。泥鰌鍋は夏の生活季語だ。

鳥渡る村社に苔の力石  餡子
◯(アネモネ)いい景。村社の「村」がないほうがいい。「社(やしろ)に苔の力石」。
○(徹)鳥渡る秋になると苔が美しくなります.その美しさを力石に見るとはすばらしいと思います.
(選外)(幹夫)お題「力」秋の動物「鳥渡る」。苔の生えた力石だから、当分力試しにも使われたことがないのだろう。重たい力石の上に渡り鳥の軽さとの対比が佳い。「前衛のすこし離れて渡り鳥(幹夫)」

靴底の弾力バッタの背にバッタ 珠子
○(幹夫)お題「力」秋の動物「バッタ」。リズム佳くオンブバッタの力強さが詠まれている佳句。「片足のもげし飛蝗も真直ぐに(幹夫)」エエエ経験は、バッタではないのですが、喫煙所で片足のもげた蟋蟀を拾い、抓んで逃がしてあげました。



「果物関連」
ベトナムのドライフルーツ色鳥来  アネモネ
(選外)(幹夫)テーマ「果物」秋の美しい翼をした「色鳥」。レーズン、パイナップル、アンズ、プラムetc.とは、ベトナム定番のおやつ、カラフルなドライフルーツとの取り合わせが面白い。「色鳥の馬の背中に糞一つ(幹夫)」

島原の有の実育ち子守歌  典子
○(珠子)梨と子守唄。歌詞をうまく取り入れていると思います。日本の子守唄は子守さんの辛さを歌ったものが多く好きになれません。シューベルトやタウベルト・モーツアルトの子守唄には「眠れ眠れ母の胸に」「いとし子よ眠れよや」「眠れよい子よ」などと、母が吾子をいつくしむ訳がついていますがそれが自然ですね。
○(徹)梨実る静かな島原の町並みに子守歌が聞こえてくる情景,ほのぼのとした懐かしさにあふれています

丘一つ香りに包む葡萄園  徹
◎(泉)スケールの大きな俳句だと思います。
○(小玲)ブドウ大好き。丘一面の葡萄園に実る葡萄の香りが伝わってきます。
◯(吾郎)香りの景として、スケール感が気もちよい。

つながらぬ記憶どこぞで落ちる柿  餡子
◯(吾郎)どこぞで・・に一票。弱いのよ、これ。
○(宙虫)落ちる柿は見えていないのに、記憶の欠落部分に落ちているような、ちょっとした衝撃。

柔肌の吾は乙女の林檎汁   小玲
◎(幹夫)テーマ「果物」秋の植物「林檎」。妖しさがとても佳い。「そばかすの少女恋して林檎汁(幹夫)」エエエ栄養満点の林檎汁です。

点鼻薬一吹き柿が赤くなる  珠子
(選外)(幹夫)テーマ「果物」秋の植物「柿」。取り合わせに笑ってしまった。「渋柿の食はぬものなり治部の少(幹夫)」エエエNHK大河ドラマ「天地人」で石田三成ファンになりました。

雨ばかりではない雨午後の黒葡萄  宙虫

台風や摘み取る色のまだ青く  泉
(選外)(幹夫)テーマ「果物」秋の天文「台風」。以前は、台風が来ても「落ちない林檎」とかのキャッチフレーズで受験生に大人気。先日台風18号来襲前、青森のリンゴ園で
早めに摘み取る様子が放映されていた。中句を「摘み取る林檎」としなかったのは2重季語を避ける工夫、「青く」で十分「林檎」だと読み取れる。「十八はエースの証し颱風来(幹夫)」エエエ昭和34年9月26日の伊勢湾台風にも匹敵するほどの10月8日の大型台風18号の列島上陸でしたが、それほどの被害ではなく良かったです。

梨狩やガイドに一個持ち帰る  幹夫

駅に烏瓜在りうすらかに消え  吾郎
◎(餡子)烏瓜が蔓まっている駅ですから、都会ではないですね。うすらかに消え・・秋の深まり行く感じが出ていていいですね。
○(泉)回文と思わせない、見事な回文ですね。



「自由題」
水戸さまの奥のお庭の松手入  アネモネ
○(典子)水戸偕楽園の松手入れでしょうか。去年までの1年間は、転勤族の主人に着いて、茨城県水戸市のお隣のひたちなか市に住んでおりました。掲句、上品な言葉が美しく、綺麗に剪定された松の枝に合っていると思います。

伝言板外されし駅小鳥来る  餡子
◎(吾郎)季語がいい。景もいい。無人というか過疎そいうか、鄙びた感満点。
○(泉)恐らく田舎の無人駅でしょう。「小鳥来る」良い光景だと思います。
○(珠子)いつだったか「伝言板を外します」という駅のお知らせを見て時代を感じました。「小鳥来る」の季語が効いていますね。
○(徹)人の気配も少ない,掲示板まで外された駅に秋の小鳥が来ている風情,心に響きます.
(選外)(幹夫)秋の動物「小鳥来る」。近頃駅の伝言板はすっかり見かけなくなりました。駅に来る小鳥が似合っている。「人去りし浜を好みて小鳥来る(幹夫)」

芒がな聞いた寝た息長きキス  吾郎
○(餡子)ススキが原での純愛映画でした。

愛しさを天の舅に秋茄子  典子
○(小玲)仏壇へのお供えの秋茄子でしょうか。美味の「秋茄子は嫁に食わすな」ですね。お舅さんを偲ぶ気持ちが伝わってきます。

石段に下駄を鳴らして秋祭  小玲
◎(典子)軽快に石段に鳴らす下駄の音は、秋祭りに行く作者の喜びそのものです。
(選外)(幹夫)秋の行事「秋祭」。下駄の音効果で、何とも楽しそうな秋祭が詠まれている。「提灯に吾が氏も記され秋祭(幹夫)」

臆病風強し芒の風の中  珠子
○(幹夫)秋の植物「芒」。臆病風と風の中にある芒との取り合わせがとても佳い。「露天湯の芒の向かう母子の声(幹夫)」…昨年8月、転入した私の歓迎会は近くの「弥生の湯」という温泉ホテルでしてもらいました。

秋蝶のつかず離れず象の耳  幹夫
◎(小玲)象さん、耳がくすぐったそう。大きな象の耳につかず離れず秋蝶が飛んでいる様子がとてもよく写生されています。
◎(珠子)大きな象(それも耳)と小さな蝶がつかず離れずという、絶好のタイミングを切り取ったところに拍手!
◯(吾郎)つかず離れずが、ちょいと饒舌だが、耳との対比やよし。

草もみじ踏んで背にする天守閣  宙虫

ふかし藷母と昔の話かな  泉
◎(徹)サツマイモのふかし藷,戦中・戦後を母としみじみ語りあう,苦労も多かったであろう積もる話も藷の暖かい甘さで今は淡々と語ることができる,そんな人生の一こまを詠った優れた句と思います.
○(宙虫)オーソドックスさに思わずいただきました。

はらはらと木の実降るなり縄文土器  徹
◎(宙虫)「はらはら」が木の実が落ちる気分なのか疑問だったけれど、縄文土器との取り合わせでそんな気がする。

http://blog.goo.ne.jp/gororin_1956

 

第172回小麦句会投句一覧

 投稿者:gororin  投稿日:2009年10月16日(金)00時12分34秒
  「力」
力走の夏美三等運動会
泣き虫のガッツポーズや草角力
はうれん草茹でて女の力瘤
立合の力士一瞬稲光
紙の力士の四股名は輪島そぞろ寒
芋煮るさキリン眼力猿にも胃
梨をもぐ白きかいなに力瘤
どんぐり落つ力石徹的街角
鳥渡る村社に苔の力石
靴底の弾力バッタの背にバッタ


「果物関連」
ベトナムのドライフルーツ色鳥来
島原の有の実育ち子守歌
丘一つ香りに包む葡萄園
つながらぬ記憶どこぞで落ちる柿
柔肌の吾は乙女の林檎汁
点鼻薬一吹き柿が赤くなる
雨ばかりではない雨午後の黒葡萄
台風や摘み取る色のまだ青く
梨狩やガイドに一個持ち帰る
駅に烏瓜在りうすらかに消え


「自由題」
水戸さまの奥のお庭の松手入
伝言板外されし駅小鳥来る
芒がな聞いた寝た息長きキス
愛しさを天の舅に秋茄子
石段に下駄を鳴らして秋祭
臆病風強し芒の風の中
秋蝶のつかず離れず象の耳
草もみじ踏んで背にする天守閣
ふかし藷母と昔の話かな
はらはらと木の実降るなり縄文土器


★★★
選句要領
特選◎1句
並選○3句

締切 10月20日(火)24時

吾郎あて直接メールで。

http://blog.goo.ne.jp/gororin_1956

 

第171回小麦句会告知

 投稿者:吾郎  投稿日:2009年10月13日(火)07時07分19秒
編集済
  第171回小麦句会告知


お待たせしました!
今回は吾郎が当番をやらせていただきます。


★★★★
告知です。

兼題「力」(漢字の「ちから」です)・・・1句
テーマ「果物」関連・・・1句
自由題・・・・1句

「吾郎」あて直接メールで投句してください。
goro1956@lily.ocn.ne.jp
(投稿者:吾郎をクリックするとメールができます。)
投句の際は、句のあとにお名前をつけ加えるのをお忘れなく。

締切 10月15日(木)24時

自由参加型の小麦句会
どなたでもウェルカムです!

http://blog.goo.ne.jp/gororin_1956

 

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